大河内 敦の裏blog(番外編)

広告会社に勤める一級建築士の断食日記

そもそも、断食に興味を持つに至ったことの成り行きは。

最初に断食に興味を持ったのは、バブル期だった。

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~ 当時私は30歳前後で仕事も一通り覚え独り立ちもし、しかもまだ若い。会社から見れば一番便利使いしたくなる年ごろだったところに、バブルの大波がやって来た。ルーティンでこなしていた仕事にこの時期特有の "スペシャル・金余り・予算消化プロジェクト" がオンされ、やってもやっても仕事が終わらず、慢性的な寝不足。一つひとつの仕事が丁寧に出来ない事からくる自己嫌悪、時間をかけてじっくり考えることが出来ず最終形のイメージが描けない事から、プロジェクト推進に迷いが生まれ、手が止まり、仕事が滞り溜まっていく。得意や営業からの催促の電話に常に追いまくられ、若いなりに持っていた自分の仕事に対する自信は、圧倒的な仕事量の前にあっけなく打ち砕かれた。能力不足とメンタルの弱さを感じ、精神的にも肉体的にもつらい思いをした時代だった。良くバブルの時代はよかった、楽しかった、という事を言う人がいるが、私はあの時代に戻るくらいなら仕事を半分にしてもらって、そのかわり給料も半分でいいと、迷いなく断言できる。

どんどん、考え方がネガティブになっていき、夜中に心配事で目が覚めて眠れなくなる。満員電車に乗ってると、走行中に突然ドアが開いて車外に放り出される想像をしたりする。そんなことはあり得ないのは分かっているのだが、頭の中に悲観的な考え方をする回路がガチッと出来上がってしまっているカンジ・・・多分、今なら「うつ病」の診断が下る様な状況だったと思う。

何とか、この状況に対する自分のスタンスや考え方をキッチリ持って気持ちを整理しない事には、神経をすり減らして衰弱していく・・・と思っていた時に、ヨガの専門家・藤本憲幸さんがが書いた「自分革命の整理学」と言う本に出会う。この本には著者が断食によりいろいろなものを整理し、真に重要なものを見つけ、解脱していくプロセスが描かれていた。 

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曰く「ふつうの人は『できることをやらないで、できないことを望む』のです。」 ~ また、著者が断食体験をしたときに「体が軽い、頭が冴える。、気力が充満している。食べていないのになぜだろう。」さらに、「と、その瞬間、私の頭のてっぺんに穴があき、そこから青空が見えました。自分はこの宇宙と完全に一体になった。」・・・ 今読むとにわかには信じられない内容なのだが、当時はこれを読んで心底うらやましく感じたし、何の疑いもなく自分も断食すればそういう心境に簡単に到達できると思った。 ~ 若かったし、それだけ追い詰められていたということだろう。

その後、バブルも終わり部署も異動になり、落ち着いて仕事が出来る環境が出来たので、仕事を丁寧にこなすことで充実感を感じられる日々が続く。私も精神的に追い詰められた状態から自信を取り戻し、断食のことはすっかり忘れていた。が、1996年に東京から関西に転勤、最初に住んだのが奈良県生駒市あたり。緑豊かな山上をドライブしていたある日、件の著者が断食したという療養施設を偶然発見する。

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~ もちろん、精神的にはもう立ち直っていたのだが、断食に対する興味がムクムクと湧き始めた。