5月21日(火) - 断食明け・5日目
昨晩の激しい雨が落ち着き、風も三日ぶりに止んだ。未明の街や山は霧に包まれている。
その後少し雨が降ったりやんだりしたが、8時にはすっかり止み、薄日が差し始め、午後にはカラッと晴れた。入所者が布団を干している。
結構しっかり食べられるようになったつもりだったが、夕食のさつま芋が重く感じた。まだ、すっかり回復というわけにはいかない様だ。味覚が敏感になっているからか、たまねぎとさつま芋の甘さがいつまでも口の中に残っている様に感じた。
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今日も1日、音楽を聴き、本を読んで過ごした。
何冊の本を並行して読んでいるのだが、今一番手に取る頻度が高いのが、ジョージ・M・テイバー著「パリスの審判」。
カリフォルニア・ワインとフランス・ワインのブラインド試飲でパリのトッププロたちがカリフォルニア・ワインに軍配を上げた1970年の歴史的事件に至るまでの、ワインの歴史を何人かの人物にスポットを当てながら語るノンフィクション。断食中は極力飲み食いについて考えない様にしていたので、回復食が始まって読み始めた。読みやすいし、訳注がウィットに富んでいて面白い。ワインの歴史サマリーのレファレンスとしても有用かと思う。 ~ しかし、さつま芋を重く感じるようでは、ワインが飲めるのはまだ先だろうな