大河内 敦の裏blog(番外編)

広告会社に勤める一級建築士の断食経験とその後。

6月20日(木) -             シニア雇用後、最初の給料日。

私は、36才で結婚した。そこから子供が出来て、家を買って、という人生を送ると、定年間際まで「教育費」「住宅ローン」に追いまくられて、当然「老後の備え」というものが後回しになる。で、二年ほど前にそれまで出来るだけ前倒しで払ってきた住宅ローンを完済した際に、嬉しい一方で、ハタとこのことに気が付いた。

かと言って何を始めていいか分からないので、それまで払ってきたローン分+節約で、取りあえず定年後に向けて自由になるお金を一千万溜める目標を立てた。

で、5月末に定年を迎え、本日6月の20日がシニア再雇用になって初の給料日である。~当然、今までと比べると給与はガクンと下がったが、〆てなんとか一千万をクリアできた。

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で、このお金で何をしたかと言うと、まず、息子が大学を卒業するまでの生活費を前払いでまとめてカミさんに渡すことだった。

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~ これは、息子が大学を卒業して教育費や養育費が無くなった時点でカミさんと家計について話し合うための準備だ。給料が減ったとはいえ、それまでは必要なお金はカミさんに渡さなければならない。

これから、何らかネガティブな状況が予想される、あるいは起こるのが明らかで、何らかの対策や方針変換を行わなければならないが、どの程度のものか予想が立たない時、自分は、あえて更に苦しい方向に持って行くようにする。~ これにより、予想以上に厳しい状況になった場合も、苦しい設定をしておいた分、気分に余裕が生まれるから。過去にも、会社が不景気で管理職が一斉に減給になった際に、あえて財形を始めたり。たとえが大げさだが、戦時中に食べ物が無くなって飢えた人が、あえて手元にあるなけなしのパンを食べずにガマンし続けることで、精神的に余裕を確保した話に通じる。

そして前払いした期間で、給料がガクンと減ってみて実際のところ自分の生活ぶりがどれくらい苦しくなるのかをしっかりシミュレーションし、月々の必要経費を把握する。この数年で溜めたお金は、以降そのためのバッファーとして機能する。

幸い、断食したことで、生活に対する意識や志向がシンプルになって、お金を使わない方向に向いているのはありがたいことだ。