大河内 敦の裏blog(番外編)

広告会社に勤める一級建築士の断食経験とその後。

ゴールデンウィーク明けの、もう一つの整理。

世の中には退職者を優遇してくれるサービスというものがいろいろある。映画館やお店の「シニア割」などがその最たるものだが、一番大きいのは銀行の「退職者向けの優遇金利」というヤツである。

銀行もここ数年は日銀にマイナス金利が導入されるなど厳しい状態が続いており、一時ほどではなくなったが、それでも退職金を2-3カ月定期で預けると年率で1%くらいの優遇金利の適応がある。

こういうチャンスはあまりないので、わたしはこの一年間2-3カ月ごとに優遇金利のある銀行をキャラバンした。満期になるたびに定期預金口座を解約して千万単位の現金を引き出してカバンにつめ、金利分だけを普通預金口座に残し次の銀行に預けに行く。この一年で都合4行を廻ったが、それでも計20万円強の臨時収入になった。何もしていない不労所得と言うヤツだが、こういう時、ある程度まとまったお金と言うのはそれだけでパワーになるのだなと思う。 ~ 銀行側にすると、優遇金利キャンペーンを展開して個人情報を収集し、退職金と言うまとまったお金を持っていて、かつ、今後の収入が低下するであろうシニアに資産運用の話を持ち掛けて投資信託を売りたいという目論みがあるのだろうが、残念ながらラップの金融商品に興味のない私はあまりいいお客ではありません。ごめんなさい。

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で、こういった金利の優遇も「退職後1年に限る」という銀行が多いため、ゴールデンウィーク明け、61才の誕生日を前に今まで廻った銀行の普通預金口座を解約して現金を回収したり、自分のお金を整理したりした。

「整理」の方で言うと、収入が減った退職後の月々の保険料の引き落としと言うのはうっとうしい負担である。で、これを機に退職金で前払いしてしまい、極力今後の生活で引き落しに気を使わないで済む様にした。幸い掛け捨ての保険には加入していないので、前払いしても貯蓄性は高い。さらにまとめて前払いすると、これまた支払保険料に金利分の割引があったりする。

あといくらかを現金のままですぐ引き出せるよう普通預金口座に預ける。これは、投資に心が動いたときに機動的に動ける資金とする。(ちなみに、今回の新型コロナでは、純金の価格が上昇すると思っていたが、退職金をまるまる銀行に預けていたので、購入のタイミングを逸してしまった。値上がりして今や時すでに遅し。) 残りのまとまった額はとりあえず定期にしておく。

ここまでを一日で行うと、結構ぐったりと疲れた。 ~ 大金を持ち歩くというのはそれだけでストレスだし、利息だけもらって口座を解約するのも少し心が痛む(こちらも、貴重な個人情報を提供しているのだが)。銀行の窓口での売り込みにも防御線を張って答えなければならない (しかし、投資信託の売り込みしか出来ないのかな、銀行さんは)。

空っぽになった現金運搬用のカバンを担いで帰宅、シャワーを浴びて餃子を焼き、冷えたスパークリングワインで自分を慰労した。疲れたけど、気分はサッパリ。以上、部屋の整理に続いて私なりのファイナンス整理でした。

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