大河内 敦の裏blog(番外編)

広告会社に勤める一級建築士の断食経験とその後。

ゴールデンウィーク明けの、さらに、もう一つの整理。

楽器を売却したら、そこそこいい評価で買い取っていただけ、かつ、気にいったギターが見つかって下取り扱いということで、売却価格にプレミアムがついた、と言う話は既に書いた。

で、次にベースを探すことにした。もちろん、これも下取り扱いでプレミアムを付けてもらうつもりで、だ。 もう、今回これが私の人生最後のベースになると思う。

フェンダーUSAのジャズベースという楽器にすることは決めていたのだが、今のベース、昔の「ボンボン」という音というよりは、「ベキッバキッ」「ビィーン」と明るくタイトでキレのいい音がするものが多い。この「ベキッバキッ」タイプの方はすでに所有し、今回も売却せずに残しているので、あと「ボンボン」の方を探すのだが、いろいろなモデルのラインナップがあってよくわからない。とにかく、お店で弾かしてもらうことに。

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あらかじめ店頭在庫をネットで調べ、モデル名に「ヴィンテージ」とか「オリジナル」とか名前が付いているものなら、昔っぽい音がするかな、と、メノコをつけて朝から楽器店を廻った。

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一軒目、

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フェンダージャズベースでいうところの、「オリジナル・モデル」は「ヴィンテージ・モデル」の後継機であることが分かった。名前だけ聞くと、「ヴィンテージ」の方が昔っぽい音がしそうだが、実際に弾いてみると「オリジナル・モデル」の方がネックが太いのか野太くて力強い音がする。興味が急激に「オリジナル・モデル」に傾く。でも、音がまだ固くて今風の音の様に感じる。

 

二軒目、

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ちょうど「ヴィンテージ・モデル」と「オリジナル・モデル」があったので、また弾かせてもらう。印象はかわらなかったが、たまたま入荷したばかりで展示されていたフェンダー・カスタムショップのモデル (税別で30万円!) を出来心で弾かせてもらったら、これがいけなかった。カスタムメイドだけあって量産品と比べると使っている木が良いのかもしれない。とにかく、ボディの鳴りが気持ちいいのだ。う~ん。

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三軒目、

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今度は「ヴィンテージ・モデル」と、最近の音を追求した「スタンダード・モデル」を弾かせてもらう。

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「ヴィンテージ」の方は、やはり予想の範囲内だった。「スタンダード」もタイトで重い、いい音がした。悪くはないが、音が今風で今持っているベースの音に近い。

 

・・・・帰りの電車で、考える。

とにかく弾いてみて心がときめいたのは、予算をはるかにオーバーする「カスタムモデル」だけだった。他のベースには無い「出会い」を感じた。 ~ 思い起こせば、1990年に初めてエレキギターを買ったのも、あの二軒目のお店だったな。 あの時も、ネックを握った瞬間にビビッと来て、そのギターを買って帰る決心をしていた。

しかし、予算が・・・・である。

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一晩寝て頭を冷やした翌日、気持ちが変わらなかったので、お昼頃に意を決して「買わせてもらうから商品を押さえてくれ」と、お店に連絡する。連絡し終わると、躊躇していた気分がフワーッと軽くなり、スキップしたい様な気持ちになった。

今回売却しなかった4本の楽器と、新規購入の2本、都合6本が、おそらく私のラスト・インストロメンツになる。大事に何度も練習し、弾きこなしたいと思う。今回購入する楽器の調整と、この2本にペアリングする練習用アンプを追加注文して、連絡を待つことにする。