12月17日~18日 ツアー番外編
今日、関西へ帰る。最初の計画では、夕方までにゆっくり帰って、今晩大阪で予定されている飲み会に参加する予定だったが、疲れているからか一刻も早く帰りたくなってしまい、朝食もそこそこに大阪なんば行の最新型近鉄特急"火の鳥"に乗り込んだ。
普通車だが、シートや前の座席との間隔が広くて心地良い。
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お昼過ぎに自宅に到着。重い荷物を下ろし、洗濯物をかごに放り込むとホッとした。カミさんの話では、顔が腫れてて結構ひどい表情だったらしい。自ら掘った墓穴というヤツだが、それでも行ってよかった。お世話になった方たちに感謝を伝えることで、気持ちにケジメが付いた。
今日は、たまたま東京から大阪に出張してきている中学時代の友人と会う。再就職のお祝いをしてくれるらしい。更にそれに合わせて、ふるさと和歌山からも、もう一人参加してくれる。彼がその日のうちに和歌山に帰るので、ホテルの外でお店探す時間ももどかしく、部屋がツインのシングルユースで広かったこともあり、結局ホテル下のデパ地下でマシめのお弁当を買い、私がスパークリングワインを持ち込み、まったりと部屋飲みとあいなった。31階の窓からは、夜景がキレイである。年末のライトアップされた御堂筋が見えた。
気の置けない仲間とウダウダと過ごす。昔話や、今やってる仕事の話なんかをしながらワインが三本目に入ったところで、疲れが出たのか猛烈に眠くなる。ベッドが二つあったこともあって、一人を和歌山に送り出した後、10時前に部屋で吸い込まれるように寝てしまった。
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翌朝、夜明け前に目が覚めた。窓の外には朝の冷気に包まれた冬の街が、グレートーンで浮かび上がっている。
友人はまだ寝ている。
明けていく空と街を見ながら、この一ヶ月の事を思った。断食による身体のリセット、感謝を伝えるご挨拶廻りによる精神的ケジメ、やり終えた。
~ 一週間後のクリスマスイヴには、38年間勤めた会社で退職の挨拶をすることになる。
・何を話そうかな。出来れば、センチメンタルにならずにビシッと決めたいな。
・しかし、ちょっと疲れたな。明日の日曜は一日断食をしよう。
・その前に今日一日はお粥で過ごして、夜は銭湯に行き早めに寝よう。
・月曜は出社日なので、出来るだけ元気な状態で出社できるようにしよう。
・何といっても来週一週間で机の中のものを片づけ、私物はまとめて自宅に送らなければならない。
・社貸与のスマホとPCのデータを整理して、新しいスマホへのアカウント移行などなども済ませなければならない。
・社員証を返却しなければならない。
・保険証も返却だ。来週早い時点で病院に行き、薬を多めにもらっておかなければ。
・しかし、このタイミングでコロナが下火になったのは僥倖以外の何物でも無いな。正月まで持つかな。今年は里帰りが出来るかな。
・あ、転職のご挨拶状発送しないとな。印刷はいつ上がるかな。
等などと、ゆっくりと明るくなっていく大阪の街を見ながらとりとめもなく考えた。