大河内 敦の裏blog(番外編)

広告会社に勤める一級建築士の断食経験とその後。

12月24日 最終出社日。

今日が一応の最終出社日だ。(正確には、PCと社員証の返却手続きにもう一度出社するのだが、デスク回りでもう同僚と会って話すことはもう無いだろう。) お昼過ぎに保険証とスマホを返却し、17時半の終業・お別れの挨拶の時間を待つ。 

机ももう空っぽだ。もう、何もすることが無い。時々挨拶に来てくれる同僚の相手をしていると、業務終了の時間がやってきた。泣いても笑ってもこれが最後、ビシッと決めて終わりたいと願いながら、挨拶に立つ。リモート勤務の人もいるので、私の挨拶はTEAMSで中継される。 

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挨拶の内容は、

・この一ヶ月を「青春プレイバック月間」と決めて、着るものもわざと新入社員時代のものを着てみたりして過ごした。今日の恰好もそうだ。

・一ヶ月でいろいろ思い出したこと、それを話してお礼を言ってお別れの挨拶にしようと思っていたが、考えが変わった。

・出来れば先輩としてこうあってほしいと思っていることを皆さんにお伝えして、終わりの挨拶にしたいと思う。

・一つ目 : 勉強しましょう。自分の専門性を深める様にしてください。

・二つ目 : 専門性を深めると人間タコツボ化しがちだが、そうではなく、

      出来るだけ多くの人と一緒に過ごす時間を作ってください。

・三つ目 : 私より先に死なないでください。

・死なない元気な体で、専門性を掘り下げる孤独な行為と、広い人間関係、これを融通  

無碍に行き来できる ~ そういうスタイルの人が増えれば、これからも会社は安心だ

と思います。

・今日で私は去りますが、会社をよろしくお願いします。

                          と言ったようなものだった。

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泣くまいと思っていたが、「私より先に死ぬな」と言ったところで、先立って行った方たちのことが思い出され、ちょっと声が上ずってしまった。

同期の女性から花を渡され、彼女に送り出されて会社を出た。

最終出社日、あえて寄り道はせずにまっすぐ家に帰りカミさんと過ごすことにする。

いろいろ不満が無かったわけではないが、総じて恵まれたビジネスマン生活が送れた。 ~ その環境、人と運気の巡り合わせ、私を取り巻いていたもの、今、取り巻いているものすべてに感謝したくなった。