大河内 敦の裏blog(番外編)

広告会社に勤める一級建築士の断食経験とその後。

断捨離その2                 ~ 楽器を整理・処分する -その3-。

楽器店に引き取りをお願いする前に、知り合いでギターを引き取って大切にしてくれる人がいたら、それに越したことはない。で、大事に使ってくれる人募集の案内を回したところ、一人中学時代からの親友から、赤いレスポールが欲しいと連絡があった。

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全ての楽器の修理はまだ完了していないが、この一本だけ先に修理を完了してもらい、彼の還暦のお祝いにプレゼントした。傷んだ部品が修理・交換され、磨き上げられて見違えったレスポール。急にあげるのが惜しくなるが、それをプレゼントするのが「お値打ち」というもの、と、ご自宅まで届けに行く。彼は、ギターアンプ、ストラップ、ギタースタンド、教則本、等などを買いそろえ待ち構えていた。

裏ブタを外し、「祝・還暦」とサインしてプレゼント。 ~ 大切にしてもらいな、レスポールくん。

 

 

断捨離その2                 ~ 楽器を整理・処分する -その2-。

で、キレイに手入れされた楽器 ~ しかしこの数十年で、ネックが反ってしまっていたり、パーツに割れがあったり、塗装が傷んでいたりしてしまったものが多い。

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自分ではどうしようもないので、まとめて修理工房でメンテナンスしてもらうことに。17本のうち、問題のあった13本を車に載せ、いざという時に頼りにしている摂津市のメンテナンスショップまで運ぶ。

 

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昔、まだ小さかった息子がスタンドに立てかけてあったギターを倒して、ネックがポキリと折れてしまったことがあった。心斎橋にある地元の大手楽器店に修理を依頼するも、同じところが折れるといったことが2度繰り返された。店員に説明を求めたが、そもそも修理を外注しているだけなので「違うところが折れた、云々」と、ろくな説明が聞けなかった。なら、修理工房に直接相談して修理方法を説明してもらい、納得いったらお願いしては・・・と考え、雑誌「ギターマガジン」の広告を見て尋ねたのが、このお店とのお付き合いの始まりだった。~ 職人さんが折れたネックの状況を見て、すぐに直し方を説明してくれた。納得がいったのでその方法で修理してもらい、件のギターは、その後20年間何の問題ない。困ったときにしか行かないが、ちゃんとした仕事とをしてくれる頼りになる工房だ。

事前に「割と沢山の楽器を持ち込むのでよろしく」と、持ち込むものとその状態を記したメモをメールしておいた。持ち込み当日、修理箇所と修理内容の確認は淡々と進み、後日50万円弱の見積もりが送られたて来た(ガ~ン)。

でも、長らく付き合ってくれたかわいい楽器たちである。ここはしっかり直してもらうことに。 ~ で結局、この後、修理に半年間を要することになる。

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断捨離その2                 ~ 楽器を整理・処分する -その1-。

昨年の14日間の断食を機に、普段無意識にやり過ごしている身の回りの「過剰なもの」に敏感になり、断捨離を開始、(→ https://ats-forikoma2019.hatenablog.jp/entry/2019/06/02/064727)

大量の蔵書を整理・処分した話は既に書いた(→ https://ats-forikoma2019.hatenablog.jp/entry/2019/06/16/070110)。

で、私の家には楽器もたくさんある (→ https://www.likeamiracle.me/etc-etc)。 

ギターとベースだけでも17本。ほかにアンプ、リズムマシンエフェクター、キーボード、などなど。楽器は部屋に飾って置く分には美しいのだが、全然手入れが出来てないし、そもそも殆ど弾くことがなくなっている。ギブソンやマーチン、フェンダーといった決して安くない楽器の数々、還暦を機に「中古楽器店に引き取ってもらうとか、何とか整理しないとな」と思っていた。

わたしは、楽器と言うのは今たまたま自分の手元にあるだけで、出来るだけ大切にして次世代に伝えていかないといけないモノだと思っている。特に60年代以前のいい木を使ったギターは貴重だ。~ だからステッカーを貼ったり絶対にしないし、調整はしても改造したりもしない。こういった行為は子供に入れ墨する様なモノだと思っている。~ と言う訳で、中古楽器として楽器店に引き取ってもらうにしても、出来るだけいい状態で送り出してあげたいと考えた。

ずいぶんと以前の話になるが、まず去年の8月のお盆休み、とにかく楽器を磨くことから始めた。

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金属部品はネジ一本まで外し、KURE551に一晩漬けて錆を落とす。指板のフレットも一本いっぽん磨きあげて、さび止めコーティングをする。もちろん金属部品が取り外されたボディはクリーナーで磨き、指板にはレモンオイルを擦り込む。

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毎日4時間弱の睡眠時間で取り組むが、全てのギター・ベースを磨き上げるのに、しっかり9日間かかった。

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今回の断食中の数値・まとめ

 今回の静養院・再入所、再断食中の数値のまとめをしておこうと思う。 

 

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<対 断食開始前・ 断食終了直後>

  ・体 重  (80.60kg-72.80kg)   7.8kgの減

  ・体脂肪       (22.2%-22.3%)       0.1%の増

  ・ウェスト   (93.5㎝-85.5㎝)       8.0cmの減 

<対 断食開始前・静養院退所日>

  ・体 重  (80.60kg-73.60kg)   7.0kgの減

  ・体脂肪       (22.2%-22.1%)       0.1%の減

  ・ウェスト   (93.5㎝-86.9cm)      6.6cmの減 

今回は五日間の断食だったが、体重やウェストの数値が前回の二週間の断食終了時より低い状態で退所できたのは、成果と言える。

前回の経験からいうと、当たり前だが、回復食が始まると体重やウェストは数値が上がる。逆にその数値の上昇に反して体脂肪率が下がり始める。今後、通常食に戻り通常の生活が始まると、一日のカロリー消費量の方がが上がり始めるため、数値はまた下がることになる(はず)。

3月10日 ― 断食明け4日目・退所日 -その2-

静養院を出て、下山する前に宝山寺にお参りする。

山の上の境内に近づくと、静養院が見下ろせる。

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雨の平日、朝の9時前ということで、参拝客はほとんどいない。

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お参りしたあとおみくじを引くと今回は大吉が出た。前回は「凶」だったので、ちょっと嬉しい。

ケーブルカーの時間まで、お土産物屋さんの隅のコーヒーショップで、ちょっとコーヒーをいただく(4才の胃袋だけど)。砂糖なしだが一応クリームを2つ入れた。

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雨がしとしと降る窓の外の景色を眺めながら、久しぶりの香ばしいかおりを満喫する。お客は私一人だ。

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家族のおみやげに草餅を、自分用に奈良漬けを買ってお店を後にする。(入所中は、NHK奈良局の番組をよく観たが、なかなか「奈良愛あふれるコンテンツ」が放送されていて、その中の一つで、ミシュラン三ツ星をここ数年連続で獲得しているシェフによる奈良漬けを使ったレシピが紹介されていた。断食中はもちろん食べることができないのだが、帰ったらそのレシピをためして食べてみようと思っていたのだ。)

参道の階段をゆるゆる下る。山桜の花が咲いていた。

街中に出て、ふだん使いしている会社のそばのカフェテリアに寄り、昼食をいただく。時間をずらして空いているお店でいつも食べている食事を、今日はゆっくり味わいながらいただく。

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山から下った身体と気分が、徐々に街の日常に戻っていくカンジがする。

                      ~ 雨はまだ降り続いている。

 

家に着く。 息子が淹れてくれたほうじ茶で、おみやげの草餅をいただいた。

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窓の外を見ると、庭のセイヨウミザクラが満開になっていた。

3月10日 ― 断食明け4日目・退所日

朝から雨だ。春雨の静かな朝に退所というのも、気持ちが落ち着いて悪くない。そういえば、前回の二週間断食の退所日も雨だった。

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8時に最後の朝ご飯をいただく。

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朝 食 : お粥、わかめの味噌汁、茹豆。 

その後8時半に大院長に退所のご挨拶と、退所後の注意事項を受ける。

今回、回復食の期間が十分とれないままの退所となるので、今日・明日から引き続き回復食をいただくつもりで過ごすこと。

 

具体的には、 

・5日後の今度の日曜くらいまでは、お味噌汁・おかゆと、煮物の様なおかずで過ごすこと。

・退所後2週間は、お酒と油っ濃いものを避けること。

・生野菜は、身体を冷やし、肉は胸やけするはずなので、しばらく控えること。

 魚はたくさんでなければ、もう食べてよろしい。

 

と言うものだった。

大院長は院長よりも几帳面で慎重な指導をなさる様だ。大院長の考え方は、10日の入所を基準にすると、回復食開始から1日に一才づつ胃が大人になっていくカンジで考えるとよいとのこと。 ~ 今日は回復食4日目だから、今の私の胃は4歳、今度の日曜は9才と言うことになる。で、退所2週間経った26日は20才。で、お酒も飲んでいいという計算らしい。出勤日に外食で摂る昼食などは、おかゆというのは難しいかも知れないが、出来るだけ守ろうと思う。

雨の中、宝山寺にお参りして帰る旨お話しして、暇を告げた。お世話になりました!

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3月9日 ― 断食明け3日目

朝目が覚めたら、窓の外は素晴らしい雲海だった。

 

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昨晩の雨と、今朝の温度の高さによるものらしい。写真に撮る。雲より上にいるので、静養院の庭に日差しが降り注ぐ。

明日は退所の日だ。

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来るときは重い荷物を担いで何とかここまで運んでこられたが、五日断食した身には重すぎる。宅配便に集荷をお願いして自宅に発送した。

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朝 食 : おかゆなめこの味噌汁・大きな黒豆の煮物

 断食明け3日目になると、色いろ欲が出てくる。ちなみに朝食については、甘い豆をおかずにおかゆは食べにくいので、お味噌汁の具を箸でつまんでそれをおかずにいただき、黒豆の煮物はデザートにした。

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昼 食 : おかゆ(全粥になった。)・キウイとトマトをのせたポテサラ・昆布の佃煮

 昼食は、ポテサラのマヨネーズ味と、生のトマト・キウイの酸味が嬉しい。

 

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夕 食 : おかゆ(元に戻った!)・豆、ひじき、こんにゃく、人参の煮物・切り干し大根と厚揚げの煮物 

これも、切り干し大根と厚揚げをおかずのメインに、おかゆをいただいた後、豆はデザート的に頂いた、が、豆の甘さがいつまでも口の中に残った。

断食が明けてから、基本的に何を食べても美味しいのだが、味に敏感になっているのか、特に甘いものは食後いつまでも口の中に味が残っている様に思う。