大河内 敦の裏blog(番外編)

広告会社に勤める一級建築士の断食経験とその後。

5月2日(木)  ー 2日目

静養院の一日の流れは、

 ・消灯 21時~6時

   (但し、共用部分の電気が消えるだけで、部屋の電気はついてて可)

 ・朝7時半、全館に邦楽「春の海」が流れ、

   その後、娯楽室にて「朝礼拝」がある。

 ・断食前後の食事は、

   朝食 8時 昼食 12時 夕食 16時 である。

 ・夕方18時に、また、「夕礼拝」

 

基本的には以上の様になっているが、しんどければ部屋でじっとしていても可だし、朝夕礼拝も希望者だけが参加。もちろん元気があれば、許可をもらって外に出かけても構わない。

入所中の入浴は、体に負担をかけない様に2日に一回のシャワーだけ。大体20分程度で済まさなければならない。断食中はめまいを起こすことがあるし、今のように入所者が23名もいると、1時間÷20分=3人として、8時間近くかかることになるのだ。

礼拝では、般若心経の読経がある。もともと療養者の精神修養で始まったものだが、現在では宗教的な意味あいのものではなく、漫然と時間が流れる療養所での朝夕の時間のけじめを意識させる役割と、普段より深い呼吸をするための訓練である。般若心経を声を出して読経した方は分かると思うが、(ぎゃーてー、ぎゃーてー、はーらーぎゃーてー、はらそーぎゃーてー、と言う風に、)早口で読むと非常に息継ぎがしにくいお経で、結果、普段より身体から沢山の息を吐き出すことになる。自由参加だが、私は折角なので参加することにしている。 

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朝10時ごろから、館内放送で断食の効能についての小話が約30分~1時間放送される。これを聴いてるだけで結構断食の理論的バックボーンに詳しくなれる。 (これは現在院長多忙のため、お休み中)

減食中、回復食中の方の食事は各部屋に配られ、入所者は朝・昼・夕と各自の部屋で食事を取る。集合して食べると、各人の食事の量が違ってひもじい方の食欲を刺激するからだろうか。

夕方また、娯楽室で般若心経の夕礼拝がある。 ~ オフィシャルなプログラムは、以上だ。あとは、長い自由時間があるだけ。最初のうちは元気なので外に出歩いたりもするが、前述したように断食が本格化すると、その元気もなくなる。ただ、何もしない、何も考えない時間が過ぎていく日々が続く。

明日から本断食。 最後の晩餐は重湯と梅干だ。 

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ちなみに、静養院では地下から井戸水を汲み上げて、ウォータークーラーで入所者に提供している。

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 ~ もちろん、塩素消毒していないので、ペットボトルなどに入れて、口をつけて飲むと、すぐ飲み口に雑菌が繁殖して臭くなる。生駒山の地下水だけにミネラル分も多いらしく、「静養水」の名前で通信販売されていたりもする。

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この新鮮な井戸水だけを飲んで、明日から10日間、調子が許せばそれ以上の期間過ごすことになるわけだ。